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だんだんと、このWhyI Writeシリーズも、ネタが尽きてきました。 ちゅか、元ネタ(イギリス・ガーディアン新聞)の連載記事の、8割方、 訳し終えているちゅわけです。 ようやりますね。 というわけで、イギリス作家Markus Zusak のWhy I Write。 この人のベストセラーは、珍しく、読んだことがあります。 ロンドンの本屋で、平積み山積みにされていたのです。。。 Markus Zusak --------- 子供の頃に好きだった本は? Grugと呼ばれる不思議なキャラクターが好きだった。 シリーズもので、Grug and the Bid Red Apple, Grug and the Rainbow, Grug and the Green Paint,,, すべて作者はTed Priorだ。 詳しく言えば……ああ、無理だ。Grugはなかなか記憶に逆らう存在だね。 成長するとき、家の中に本はあった? たぶん、オーストラリアで手に入るだけのDoctor Seuss シリーズが揃っていた。 両親はこの場所へ来た当初は英語が話せなくて、 だから少なくとも人と上手にコミュニケーションがとれるような子供に育てたかったのだろう。 むろん、英語で上手に読み、書きできるようにということも。 だから僕の子供の頃の記憶の多くは、本とともにある。 誰か、読むことや書くことに興味を向けさせた人はいる? 両親。そのなかで良かったのは、両親が決してそれを強制しなかったこと。 彼らはただ、本がそばにあるようにしていた。 最初に書こうと思ったきっかけは? 作家になろうと思ったのは16歳の時、まさに僕が読むべき本を読んだときだ。 ページをめくることもにも気づかずに、読み進むような感覚。 僕はそれぞれの本の世界の虜になっていた。 本から顔を起こして思ったのは、 「これこそ、僕の人生でやりたいことだ」 そうして決心し、それから作家になるため、何ものも止めることはなかった。 書くのは簡単? 書くことは、非常に難しいと思う。 いつも僕は自分を引きずるようにして机へ向う。自分自身を疑っているからだろう。 それは次第に難しくなって行くだろうね、僕が毎回、以前よりも良いものを書きたいから。 時々思うのは、観客や読者なんて忘れて、 誰も読みはしないと思いながら書くことが、一番なのじゃないかってことだ。 今は何が書かせているの? 僕にしてみれば、こういう問いかけと同じだ。 あるとき空から光がさして、 「おまえが次に書く本は決して出版されることはない――それでも書くか」 そうして、僕の答えが、「書く」だったら、その本は書くだけの価値があるということだ。 書く前にする準備は? とにかく遅らせる。 言い訳させてもらうと、とにかく僕は、気が散るようなものを全て解決してから、 書くことに集中したいんだ。 個人的な理論だと、もし僕が3時間書こうとすると、気分的には3日間必要だと感じるし、 3日書き続けようと思うなら、3週間が必要になる、といった感じ。 結局のところ、僕の腹の中は、 学校の宿題の提出期限の前夜、まだ取りかかってもいない――それと似た感じなんだろう。 これが、僕の準備。 書く時の日課はある? 朝5時間書いて、午後はそれよりは短めの時間に書くことを目標にしている。 午後の早い時間。 書くことは孤独な作業だけど、どうやって耐えているの? 作家になるためには、そうやって孤独になることを楽しめなくてはいけないと思う。 僕の十代のころはもっと一人で、本や映画のそこここにいるキャラクタにひたりきっていた。 そして孤立と孤独が違うことに気づく(lonliness and aloneness……ちょっと訳しきれない) たぶん僕たちは本の中のキャラクタたちと関係を結ぶんだよ。 とはいえ、そんなことを考えながら書いているわけではない。 これまでに受けた一番のアドバイスは? おそらく本が出版されるのは、非常にたいへんなことだ。 たいへんな労力が必要であり、無数の拒絶を受け、それを繰り返すことになる。 それがおまえの進もうとしている道の先にあることで、 運が良ければそれで満足できる結果となる。 これからの作家に何かアドバイスを 失敗を怖れるな。 僕なども毎日失敗している。何千回とね。 「The Book Thief」僕の代名詞みたいな本だけど、これだって、無数の疑念や恐怖があった。 でも僕自身、最良のアイデアだと思うものは、結果が出ていない時に出てきたものだ。 いずれにしても失敗は、作家にとって最良の友人だ。失敗は、あなた自身がそこから何を得るかをテストするんだ。 書く秘訣はある? 最良のアイデアは、座って、書いているときに来る。 突破口もそうして見つかる――つまり単純に、書きなさい、ということだ。 もし誰か、走りたいという者がいたとして、 別に誰も、走ることについて考えろなんて言わず、ただ走れば良いと言うだろう。 基本的に、書くことも同じだと思うよ、願わくはね。 ---------- 英語力のせいか、あんまりおもしろかった印象はないのですけど、 ちょっと読み直してみようかと思いました。 (……いずれ、遠い未来で) 元ネタ: http://www.guardian.co.uk/books/2008/mar/28/whyiwrite PR
物語作法において、死亡フラグはなかなか貴重な小道具になるかもしれません。
というわけで、まとめてみます。 ---------- 1.未来への希望 俺、この戦争が終わったら結婚するんだ ああ、はやく家に帰りたいな 少し、疲れたな……俺はここでちょっと休んでいくよ 2.自己犠牲の宣言 俺をおいて先に行くんだ! ここは俺に任せろ。なぁに、ちょいと遊んでやるだけさ……早く行け! 3.不吉な暗示 シューズの紐が切れる (通常、切れた当人ではなく仲間が死ぬ) 4.自信過剰、強がり なぁに、この銃があればどんなバケモンもイチコロさ 来いよ! おいこら! かかってこいや化け物がぁああ!!ズダダダダダダダ!(銃声) 当社の製品は100%安心、安全です 知識豊富な博士 大抵の場合黒幕であり、自分の生み出した物によって殺害される こんな僻地に誰が攻めてくると思ってんだ? このような雑魚は私だけで充分です 言ったはずだ! その技はもはや通用しないと! 受けてみろ! 我ら三人衆の奥義! この技を受けて今まで立ち上がれた者はいない 5.逃避行動 俺は部屋に戻るからな! 頼む! 金ならやるから、命だけは! 6.状況確認、油断 ちょっと物音がしたから見てくる、すぐ戻るよ おい、そこのお前。何してるんだ。 宅配便でーす 電話線が……切られてる…… 橋が……焼けてる…… 車が……壊れてる…… なんだ、猫か…おどかすなよ おっと誰か来たみたいだ また警報装置の故障だな やったか? 7.物語の構成、設定 過去話が始まる 最初からめっぽう強い味方キャラ →美形なら高確立で死ぬ。死ななくても裏切る。 貸別荘 旧校舎の探検 8.告白 俺、本当はお前のこと嫌いじゃなかったぜ…… その言葉、お前が伝えるんだ 9.真相解明 真相が分かったわ!早く皆に知らせなきゃ! やっとできた! 後はこれをあいつに渡せば…... ---------- 適当な分類ですが、「自信過剰な発言」と「状況確認」が、 死亡フラグとしては、頻出しているのかもしれません。 参考: 2ちゃんねるレスブック:死亡フラグ大全 http://blog.livedoor.jp/ressbook2ch/archives/50485477.html カオスちゃんねる:死亡フラグを書いたら別の誰かが超展開でそれを回避するスレ http://chaos2ch.com/archives/3413592.html
5月病対策で、もうひとつイギリス作家の小説作法ですよ。
Time Jealという伝記作家。 --------- 子供のころ好きだった本は? Rowena Farre の「Seal Morning」という本。 私小説ふうの物語で、スコットランドの小作農で、奇妙なところのある伯母が、親にはぐれたアザラシの子を育てるという話。 小学校の友だちと、その哀しい結末を読んだものだ。ちなみにその友人はジャーナリストになって、先ごろ本を上梓したとは聞いた。 成長するとき、家に本はあった? あった。だいたいは、ヴィクトリア・エドワード朝の話で、 Beatrix Potter や Andrew Langの、挿絵付のロマンス小説だった。 騎士や円卓や、召使いといったものが登場するので、文句はない。 読むことや書くことに興味を向けさせてくれた人はいる? 特にない。ただ、小学校のスパルタから逃げるために読んでいた。 だいたい、ベッドシーツの下へ灯りを持ち込んで読んでいた。 見つかれば殴られる危険を犯しながら。 或る年、愉快なことに、私が英語の授業で書いたものが学校雑誌に載った。 それで書くことに目覚めたかもしれない。 誰が選んだのかは知らない。 書こうと思ったきっかけは? 十代後半の時には、小説家になろうと思うようになり、 どんな小説を書くことも、楽しみになっていた。 オクスフォードで努力する、ということが最悪で、 もし出版され得る小説が書けたなら、卒論に落ちても文句はあるまいと、 それで休みをすべて費やして小説を書いた。 その小説は、Macmillanで出版されることになり、 それからすぐ、卒論にも及第したことを知った。 書くことは簡単? 最初の小説は、努力したものではなかった。 単に書いただけで、良いものかどうかなど考えていなかった。 その後は、自分に対する批判や問いかけを強めた。 十年ほど経って、自分自身、自然と出てくる言葉の楽しさにとらわれた。 これは自伝「Swimming with my Father」を書いているときに感じたことで、 今はそういう評伝を中心に書いている。 ゆえに書くことはとくに難しくない。 ただ、生きた資料や人々にさまざまなことを確認してゆく作業は、たいへんだ。 今は何が書かせているの? わからない。 おそらくは、仕事もなしに生きて行くことへの危機感だろう。 それに私は作家になることを考えていた。作家は書くことが仕事だ。 書く前にどんな準備をするの? 別に鉛筆を削ったりもしない。 ただ、朝の9時や10時には、部屋に行くようにしている。 毎日の日課みたいなものはある? 2年とか3年もかかる調査が終ったら、朝の数時間に書いて、 午後は翌日必要になる資料やメモの整理をする。 昼食時にはきちんと休憩をとるようにしていて、午後にもハムステッドの丘を歩く。 午前中にうまく書けなかったときは、午後4時とか6時頃にもう一度やる。 書くことは孤独だけどどうやって対処してるの? 通常、時間はすぐ飛んで行くから、孤独は感じない。 ただ正直にいえば、べつに私は孤独じゃない。 家で仕事をして家内もいるし、2才の孫が同居している。 自分への最良だったアドバイスは? 書くことに関しては、何のアドバイスも無かった。 母は私に海軍とか、外交官事務所で働いて欲しかったはずだし、 父も人生はそういう不思議な問題がおおいと教えていた。 私はそれを超克したくて、Robert Graves寮監の助言に従ったものだ。 「忘れるな、紙ゴミの籠が最良の友だ」 私は前に書いていた評伝から10万文字を削った。 おそらくもっと削るはずだ。 これからの作家に何かアドバイスを 期待していたよりひどいものが書き上がっても、自分自身にそう辛く当るな。 続ければ良い。 ただし、人生にはもっと楽しいことが数多くあることを忘れるな。 書く秘訣は? 見つけたことはない。 ただし、もし自分が、この人物についてどうしても喫緊に真実を知りたいと思わない限り、 評伝は書けない。 90年代、チャンネル4が私のBaden-Powell(イギリスの軍人、ボーイスカウト創立者) の伝記をもとにドキュメンタリーをつくったがその際、誰かが私に、 番組の中で『彼はファシストだった』と注釈されて、猛烈に怒った理由を聞いたが、 「なぜなら、それは真実ではないからだ」 と私は返した。 そのプロダクションの人間は混乱していたな。 「彼は、あなたのたとえば、親戚とか、何かでしたか」と。 ---------- ちと分りにくい英語で困りました。 おっさん作家の英語は、だいたい難しい。。。 人生にはもっと楽しいことが数多くあることを忘れるな 至言ですね。 元ネタ: http://www.guardian.co.uk/books/2008/feb/22/whyiwrite Explorers of the Nile: the Triumph and Tragedy of a Great Victorian Adventure
Iain Banksという、スコットランド作家のWhy I write です。
普通に書く時は、Iain Banksですが、SFを書くときは、Iain M. Banksと書くらしいです。 何かこだわりがあるのですね。 ---------- 子供の頃好きだった本は? 一度として特定の一冊を好きになったことはないが、 12か13才のころ、SFを発見してそれが「私のジャンルだ」と思った。 だから私は、何か特定の本というより、好きなジャンルというのがあるだけだ。 成長するとき、家に本はあった? 無数に。 父が読書家だった。 学校の友達の家に本が無いことを知って、衝撃を受けた記憶がある。 例えるなら、家に酸素が無いとか、お湯が無いとかそういう感じだった。 その当時わたしは図書館に住むかと聞かれれれば、住んでいただろう。 書こうと思ったきっかけは? おそらく、自分がそれに秀でたことを知った時だろう。 良い成績を取り、母も父も、教師も喜んでくれた。 そうして私は、世の中に専業の作家というものがあることも知った。 書くのは簡単? そうだな。書くことは好きだし、書けないということは想像もできない。 私はできるだけ楽な暮しがしたいので、 もし書くことが難しいようであれば私はそんなことはしないだろう。 私はたいへんな労力を使って書いている作家を尊敬するよ。 今は何が書かせているの? 動機は? 契約――それから、外から狼が入ってくるのを防ぐためだ。 もしこの書くことが真実、楽しいことでなければ、 止めて、別のことをするだけの気はある。 ただ、今のところそれを見つけようとは思わない。 書くための準備は何するの? 逃げられる限り、最少の調査。 私は通常、3~6ヶ月かけて次の小説の計画を練る。 私は書き始める前に、かなり明確な図面が必要で、 それがなければ、何千枚というゴミを生むことになるだろう。 準備は、何が起こることになるか、について、できるだけすべてを網羅することだ。 書くための日課みたいなものはある? 理論的には――週5日、1日8時間書く。 そうすれば私は他の、普通の仕事たとえば教員やプログラミングをしている友人たちと交わることが出来る。 ただ、実際は、朝4時頃、自分の本のことを思いながら目覚めて書き始める。 これの良いところは、私の中のその日の文字群を、朝食までに終えることが出来、 一日休めるということだ。 基本的に書いているときは孤独だが、どうやってたえているの? 私はキーボードへ1年のうち3ヶ月は拘束されているわけだが、 その他はいたって普通の生活を送っている。 それに私は一人っ子だったから、別に一人で仕事をすることに慣れている。 それにだいたいずっと、パートナーが傍にいる。 最初のころに得た良いアドバイスは? そんなものは無い。 作家の知り合いもなかったし、書き方についての本も知らなかった。 もしあったとしても、自分の才能を恃みすぎているからには、読まなかっただろう。 助言は受けただろうけれど。 これからの作家に何かアドバイスを 3つのPだ。 Practice, practice, practice. 書くことは、要するにほかと同じことだ。 たくさん書けば、より良くなる。 書き進んでいる時に完璧にしようとするな、書き上げろ。 不完全さを受入れろ。 書き上げてから、戻れば良い。 一行一行を磨こうとしても、最初の段落は書ききれない。 書く時の秘訣はある? ある人にはそれがあり、ある人には無い。 披露されるのであれば、何か、作家グループへ加わるとかそれについて学ぶのも良い。 それから創作講座(Creative Writing course)が、 過去に作家でなかった者が作家になったというのなら、加わる価値はあるだろう。 とはいえ本当の秘訣というようなものは、自分がそれを書くのは、書くことが好きなためであって、 決して、作家になるということが好きなためではないということだろう。 ---------- とりあえず、久しぶりに更新してみました。 文研関係者で、Mosaic企画に乗りそうな人は見てるんでしょうかねえ? 参照元: http://www.guardian.co.uk/books/2008/feb/07/iainbanks Three Novels of Iain Banks: Whit, The Crow Road and The Wasp Factory (Scotnotes)
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